2008/6/30 月曜日

「仙臺事物起原考」の装丁

Filed under: ネタ本 — dandolino @ 23:18:13

昨日の投稿で「仙臺事物起原考」の中身を紹介させていただきましたが、実は本書の装丁が本当に素晴らしいのでちょっと脇道にそれて、装丁のことを書いてみました。

基礎知識として、「本」の各部の名称です。もっと詳しく知りたい方は、印刷屋さんか、製本屋さんのWebページをごらんになるといいのですが、私のお薦めのページは有限会社イフさんのWebサイトの、左側のサイドバーにあるメニューから印刷・製本辞典をクリックしてください。とても見やすく使いやすい用語集があります。

本の各部の名称
本の各部の名称

さて、まず”仙臺事物起原考”の製本ですが、製本には大きく2種類ありそれぞれ「上製本」、「並製本」といいます。本書はもちろん上製本です。専門的には、さらに丸背(本の背が丸く仕上げてある)、溝つき(表紙を開きやすくするためにつける)ということになります。ケースが付いていますが、「貼り函」という丁寧に作られた函です。

函から少し本を出したところ
本と函

丁寧なつくりの貼り函
貼り函

また、上製本の場合、中身を作ってから硬い表紙でくるむ方法がとられますが、その「表紙くるみ」にも「タイトバック」、「フレキシブルバック」、「ホローバック」と3種類あります。本書は「ホローバック」という様式を採用しており、本を開くと中身が表紙の背から離れるのでいっぱいに開くことができます。開閉もしやすい優れた様式です。

ホローバック
ホローバック

中身の背の上下には「花布(はなぎれ)」という飾り布も付けられています。これは本来は本を丈夫にするためのもので、日本古来の和本の角裂(かどぎれ)に由来し、「はなぎれ」という呼び名も「かどぎれ」を意識して付けられたようです。
花布(はなぎれ)、ヘドバン

最後に、本書の奥付です。通し番号が打たれ、製本者の捺印がされています。自信と誇りを持って仕事をされているんですね。
奥付

本当にこんな丁寧でしっかりした製本を見たのはしばらくぶりです。その意味でも良いものを手に入れたと思います。
ということで、今回は「仙臺事物起原考」の素晴らしい”仕事”をご紹介させていただきました。

2008/6/29 日曜日

仙臺事物起原考

Filed under: ネタ本 — dandolino @ 23:56:03

仙台が発祥のものを集めた本について紹介します。新しいところでは、昨年7月の投稿で紹介した「仙台はじめて物語」(逸見英夫著・平成7年8月初版・創童社刊)があります。

古いところでは、「仙臺事物起原考」(菊地勝之助著・昭和39年12月初版・郵辮社発行)があります。

前者は既に所有していましたが、後者はなかなか手に入らずずっと探しておりました。先週やっとヤフーオークションで入手することができました。入手したのは第2版(昭和42年7月刊)です。著者の前書き「再販の言葉」によると、初版はわずか数ヶ月で売り切れた由、各方面からの再販希望の声に応えて再販にいたったそうです。項目数は300。しっかりした製本の名著です。

2008/6/27 金曜日

八木合名会社仙台味噌醸造所

Filed under: 仙台藩 — dandolino @ 23:54:21

先週土曜日の東京取材の続きです。今日は八木合名会社仙臺味噌醸造所のあたりについて調べたこと、わかったことを報告します。

仙台坂トンネル越しに
仙台坂トンネル越しに見た仙臺味噌醸造所です。トンネルができる前の航空写真を見ると、旧仙台坂(くらやみ坂)はトンネルのこちら側のようですね。

下見板張り
仙臺味噌醸造所の外壁はこんな工法で仕上げてあります。「下見板張り」という下から横板を少しずつ重ねて張っていく工法だそうです。

建物裏手
建物の裏手です。

夏みかん?
たわわに実る柑橘類は季節や、皮の感じからすると夏みかんのような気がしますが、ちょっと自信はないです。どなたか詳しい方教えてください。

大きな樽
店の玄関横のガラスの中には大きな樽が飾ってあります。迫力です。

お店の玄関
こちらがお店の玄関です。実は、今回経営者の八木さんにお会いできたらいろいろお話をお聞きしようと思って行ったのですが、残念ながらお店は土曜日はお休みで、どなたともお会いすることはできませんでした。でも、お隣のマンションがなんとなく地続きのような気がしたので、表札だけ写真を撮ってきました。

仙台坂アルカディア
仙臺味噌醸造所の隣に、「仙台坂アルカディア」というちょっと高級そうなマンションがありました。実はこのマンション、仙臺味噌醸造所の経営者八木さんがオーナーのようです。それは下の私鉄「りんかい線」のサイトの、沿線紹介、不動産物件紹介のページでわかったことです。「仙台坂アルカディア」の紹介もあります。ちなみにこの周辺のマンションの名前はほとんどが「○○仙台坂」または「仙台坂○○」でした。

りんかい線沿線情報
このWebサイトは「りんかい線」を運行する東京臨海高速鉄道株式会社のものです。「りんかい線」は、新木場~東京テレポート~大崎を結ぶ全長12.2kmの路線です。同社は鉄道事業のほかに不動産業も営んでおり、紹介したページは不動産物件紹介ページの一部です。リンクが今一つわかりにくいので、トップページではなく直接リンクさせていただきました。このページのメニューの「第6回りんかい線沿線に住みたい! 特集2(大井町)」をクリックし、次のページの下の方にある”next”ボタンをクリックするとサブメニューが開き、「仙台坂アルカディア」や「仙臺味噌醸造所」の情報にたどり着くことができます。

2008/6/26 木曜日

ブログの合間に 2

Filed under: だてな仙台検定番外編, プライベート — dandolino @ 23:59:42

昨日のブログで混声合唱団若草のTシャツを紹介させていただきましたが、実際の色と違う色で掲載してしまいました。本当はこんな感じです。若草のみなさんごめんなさいね。
混声合唱団若草Tシャツ

ところで、土曜日にコンサートが行われるシルバーセンターは花京院にあります。かつての地名は末無掃部丁(すえなしかもんちょう)、江戸時代ここに屋敷を構えていた上遠野掃部(かどのかもん)の名前に由来します。仙台に坂が多いことは前に書きましたが、シルバーセンターも、アエル、X橋方面から末無掃部丁の通りをだらだらと登ってきて一段下がったところにあります。この地域はJR線路際の旧掃部丁の辺りまで再開発中で、2010年には様相が一変するでしょう。


大きな地図で見る

2008/6/25 水曜日

ブログの合間に

Filed under: だてな仙台検定番外編, プライベート — dandolino @ 23:30:18

先週から今週にかけて絶対にしてはいけないことをしてしまいました。2日連続でブログに穴を開けてしまいました。
その理由を釈明したいと思います。

さて、22、23日の二日間は、こんなことをしていました。
女声合唱団第6回コンサート
女声合唱団パパラチアは、私の妻が指導させていただいている合唱団の一つです。10月に第6回のコンサートを予定していて、これはそのチラシのデザインです。

今週土曜日にはもう一つの合唱団、混声合唱団若草のコンサートがあります。会場は仙台市シルバーセンター、開園は14:00です。Tシャツのデザインをさせていただきました。混声合唱団若草Tシャツ
黄緑色のTシャツにこんなデザインの入ったTシャツを着てステージに上がります。入場料は無料です。お時間のある方は是非お越しください。

2008/6/24 火曜日

東京取材敢行! その2

Filed under: 仙台藩 — dandolino @ 11:24:49

緊急の仕事が入ってしまいブログに二日も穴を開けてしまいました。明日も夕方からステージのリハーサルがあるので、取り急ぎ写真だけ並べておきます。文章は後日手を入れさせてください。

案内図
今回歩いた辺りの案内図です。京浜急行鮫洲駅前にありました。ガイドブックなどには仙台坂の最寄り駅は「京急青物横丁駅」と書いてありますが、私はこの地図の下方「JR京浜東北線大井町駅」から入りました。この案内図は坂を下ってから見つけたものです。

新旧仙台坂
新旧の仙台坂が交わるところ、坂上です。右手パトカーが止まっている方が旧仙台坂(くらやみ坂)、左側が(新)仙台坂です。

仙台坂トンネル(1)
仙台坂トンネル。旧仙台坂はこのトンネルができたために、昔の面影がなくなってしまいました。

八木合名会社仙台味噌醸造所
旧仙台坂(くらやみ坂)側にある八木合名会社仙台味噌醸造所。

仙台坂のタブノキ
旧仙台坂(くらやみ坂)途中にある見事なタブノキ。樹齢三百数十年とされ、品川区指定天然記念物になっています。

旧仙台坂(くらやみ坂)右
旧仙台坂(くらやみ坂)の道標が見えます。左奥に見える植栽の向こうが仙台坂トンネルの入り口で、まさにこの写真の真下をトンネルが通っています。

旧仙台坂(くらやみ坂)左
植栽が正面に見えています。こちら側は坂上からトンネルの左側を下っていく道路ですが、おそらくトンネル工事の際に新たに取り付けられたものだと思います。煉瓦色のタイル舗装がおしゃれです。

青葉通り
煉瓦色の街路の名前、なんと「青葉通り」です。正式名称なんでしょうか、確認が必要ですね。

仙台坂トンネル(2)
旧仙台坂(くらやみ坂)を下りきりました。手前を走る道路は第一京浜国道(国道15号線)です。第一京浜を右に300mほど行くと(新)仙台坂です。

(新)仙台坂(1)
第一京浜と(新)仙台坂の交差点です。正面が仙台坂です。

(新)仙台坂(2)
歩道橋の上から撮影しました。確かにきちんとした道路ですが、今ひとつ風情が無いかな・・・。

(新)仙台坂(3)
仙台坂のかなり上の方からの景色です。

続きはまた明日。

2008/6/21 土曜日

東京取材敢行!

Filed under: 仙台藩 — dandolino @ 23:49:00

ついに東京取材に行ってきました!

最初に行った場所は仙台潘上屋敷跡。現在は日本テレビの本社ビル(日本テレビタワー)が建っていますが、ここはかつての汐留貨物駅、さらに前には「汽笛一声新橋を」の鉄道唱歌で知られる新橋駅(初代)があり、もっと昔は仙台潘を始めとする大名の屋敷があったところです。6月4日の記事 仙臺藩下屋敷と江戸切絵図 尾ひれ・背びれで紹介したように、ここには日テレの協力を得て仙台市が設置したサインが2つあります。一つは「表門跡」で、これは日本テレビタワーのJR新橋駅に面した側にあり、今日は追っかけらしい女の子が大勢列を作っていました。
日本テレビタワー
並んでいる女の子たちの後ろの生垣の中に一つ目のサインがあります

上屋敷表門跡
一つ目のサインです

仙台市によるサイン1
上屋敷表門跡の説明です

江戸勝景 芝新銭坐之図(歌川広重作)
「江戸勝景 芝新銭坐之図」(歌川広重作)天保3~5(1835~1838)の浮世絵だそうです。この絵の冠木門(かぶきもん)の基礎の木組みの遺構が発掘されました。

もう一つはまさに上屋敷跡で、一段低い地階の”ゼロスタ広場”にあります。東京は地価が高いせいでしょうか、土地を本当に”徹底的”に立体的に利用しますね。ここのサインによると、上屋敷は池が二つもある豪壮なものだったようです。
ゼロスタ広場
写真右端のガラスの上の舗装道路が地面です。そのすぐ左にある太い銀色の柱の根元に二つ目のサインが見えます。

二つ目のサイン
二つ目のサインです

上屋敷跡
発掘された仙台藩上屋敷の説明です

伊達家芝上屋敷絵図
「伊達家芝上屋敷絵図」享保~天明(1716~1788)頃のもので、仙台藩上屋敷全体が描かれた唯一のものという説明があります。発掘によって二つの池や遣り水の跡が見つかっています。

次の取材場所は仙台坂ですが、その報告はまた明日のお楽しみ。

2008/6/20 金曜日

門間箪笥店 仙台箪笥伝承館

Filed under: あちらこちら — dandolino @ 11:38:57

荒町の門間箪笥店・仙台箪笥伝承館を見てきました。門間箪笥店は明治5年創業で、幾多の苦難を乗り越えながら伝統の仙台箪笥を製造しています。また、建物や箪笥を仙台箪笥伝承館として公開・展示しています。

門間箪笥店
荒町の通りに面している門間箪笥店 仙台箪笥伝承館

仙台箪笥伝承館の看板
正面に掲げられている看板

庭の入り口
この入り口を入って、庭の奥が工房

工房や板倉は国登録有形文化財になっていますが、敷地が都市計画道路にかかり、移転・保存が大きな問題となっています。

近くには公孫樹(イチョウ)の名木のある三宝荒神社があります。

公孫樹
雌雄同株の公孫樹(イチョウ)樹齢三百数十年

2008/6/19 木曜日

学区

Filed under: だてな仙台検定番外編 — dandolino @ 23:23:37

仙台市内の小中学校の学区を知ることのできるサイトを見つけました。

1.町名→小中学校名
仙台市立小・中学校の学区検索
仙台市によるWebサイトの中にあります。町名はもちろん現在のもの。旧町名ではわかりません。

2.小中学校名→町名
さくら不動産
これはなんと不動産屋さんのサービス。上記のリンクで開くトップページ左サイドバーのメニューの下の方に《その他の情報》というのがあります。その中の
◆ 【仙台市学区表】 小学校
◆ 【仙台市学区表】 中学区
が学区表です。地図も添付されていてこれはすごい!

2008/6/18 水曜日

サーベイ仙台

Filed under: ネタ本 — dandolino @ 11:12:53

本の紹介です。このサイトでは、いわゆる「グルメ本」や「旅行ガイド」の類はあまり取り上げないことにしていますが、今回取り上げた本はお薦めです。地図「マップル」シリーズや各種旅行ガイドブックでお馴染みの昭文社発行のサーベイ仙台(2008年3月初版発行)です。本書によると、

①アンケートで集めたクチコミが情報源
②○評価する点 △改善してほしい点を掲載
③監修したのは「みやぎ観光サーベイ委員会」

ということで、15,000票を超えるアンケート調査を元に、掲載している全ての店1,000件を実際に取材しているそうです。

構成は、宮城県を5つのエリアに分け、エリア内の施設・店舗を「見る遊ぶ」「食べる」「買う」「泊まる」の4つのジャンルに分類して紹介しています。ただ、タイトルに”仙台”と付いている割には、仙台市についての記載は40%ほどしかありませんから、”宮城”のガイドブックと見たほうが良いかもしれませんね。でも、見て面白いのは確かです。
サーベイ仙台

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